今回は製造の裏側の部分を紹介します
作者である私はサプリメントの製造者です。 レシピの設計から販売まで全て行います。 他業界から来た分、この業界の闇を感じる 部分があり正しい情報の発信者になる事を 決めました。サプリメント製造の為に得た 専門知識を元に正直ベースで解説します。
早速始めていきましょう!
サプリメント製造
サプリメント製造には様々な企業の思いが絡み合って、思いや熱意が集約したものが商品として世に出ます。私は自社商品、他社商品共に数々のサプリメントを世に出していますが、一人でゼロから商品を作れと言われても絶対に無理です。
たくさんの企業のチカラ似に支えられて商品は完成します。
具体的にどれだけの関係者が必要になるか紹介していきましょう。
原料メーカー
サプリメントは複数の原料を1つの錠剤やカプセルに集約することで成り立ちます。
すごくシンプルで簡単な設計のものでも5種類くらいの粉末なり液体なりの原料が入ってきます。
多いものだと30種類以上の原料が入っているものなんかもあります。
例えばシンプルに5種類くらいの原料でサプリメントを作ってみるとします。
そこで、早速5つの企業が必要になります。
原料メーカーと言ってもそれぞれの得意分野は異なり、「ビタミン全般の製造」を行う原料メーカーさんがいれば、「野菜の粉末製造」を行う原料メーカーさんもいます。「アミノ酸が得意」「GABAが得意」「セラミドが得意」それぞれ持っている原料は異なるので、1つのサプリメントを作るのに1つの原料メーカーさんで済むことはありません。
そしてそれぞれの原料メーカーさんにはビジョン、目標があります。
彼ら彼女らは、自社で作る原料がみなさんの健康や美容の役に立つことが出来るのをモチベーションに熱い思いで原料を作ってくれています。
もちろん中には利益重視で質の低い原料を提供しているメーカーもありますが、やはり業界内で評判になり多くの企業に採用される原料は、熱い思いをもとに誕生した原料であることが多いです。
資材メーカー
サプリメントが完成すると必ず何かに包装されていますよね。
アルミ袋であったり化粧箱であったり、そこに商品名が書かれ、原材料名が書かれ、バーコードが打たれ、世に出ます。錠剤やカプセルを裸のまま販売することは出来ません。
この資材もメーカーさんの努力が結集しています。
「湿度が上がらない特殊素材のアルミ」これを採用することでシリカゲル(小さな袋に入っているビーズみたいなもの)を入れる必要がなくなり、環境に優しく製造コストも落とせます。
「切り口にあえて段差をつける加工」サプリメントは毎日摂取するものです。1度開封して終わりではないので、口にするタイミングで毎回チャック部分を開けますよね。
その際に、切り口が段差になっているとビックリするくらい開けやすいんですよね。
こんな一工夫をしてくれることで何気なく生活が便利になっていたりします。
アルミ袋に限らず、多くの資材メーカーさんが日々新たな試みをしてくれている事で私達の生活は支えられています。
デザイン
資材メーカーさんは便利な袋を作ってくれても、おしゃれなデザインまではしてくれません。(中には対応してくれる資材メーカーさんもあります)
そこで今度はデザイナーさんが必要になります。
優秀なデザイナーさんは私達が思っている以上に多くの事を考えて工夫してデザインをしてくれます。
「ターゲットの年齢に合わせた配色」年配の方には見えづらい色の組み合わせがあります。
一見オシャレに見えて情報が伝わらない文字フォントがあります。人間が「読む」ではなく、「見る」だけで何となく情報が入ってくる行間のスペースがあります。
段差や余白、配置、そういった基礎的なことを網羅した上で更に独自性を出していく、しかも商品のコンセプトに合わせて。これをデザインの勉強をしていない素人が行うと、想像を絶するカオスなデザインの完成です。(実体験です。私は割と色々自分でやりますが、デザインだけは諦めました。)
これはプロに任せちゃいましょう!
製造工場
さて、ここまでは原料の説明と商品の見た目の部分の話をしてきましたが、肝心の製造が待っています。サプリメントの製造には機械が必要です。言ってしまえば300万円くらい出して中古の打錠機(錠剤を製造する機械)を買って、原料を買えば物理的には素人にも製造が出来てしまいます。
しかし商品としては絶対に売れません。
原料メーカーさんや資材メーカーさんが徹底的な企業努力の上で成り立つように、製造工場の企業努力も途方も無いものがあります。
ただ製造が出来ると言うだけではなく、徹底した温度管理から菌数コントロール、建物の寸法から地質調査など、立地条件も厳しく、公害は愚か、ミリ単位の異物混入すら逃さない設備を整え、更には人による目視の作業も商品により加わります。
商品企画(規格)
ここまで、様々な企業の努力を紹介しましたが、それでもまだサプリメントは完成しません。
身体に良さそうな原料、機能性の高いパッケージ、おしゃれなデザイン、安全に作れる工場、これらが揃ってもなお、商品は出来ません。それは商品の規格です。
「原料Aと原料Bを入れれば身体に良さそうだ」そんな感じのざっくりとした設計なら少し詳しければ出来ますが、「実際に原料Bの働きを活かすには原料Cを入れるべき、AとCは体内で代謝される際の相性が悪いのでAは抜くべき」といった専門的なレシピ設計が必要になります。
基本的には工場でもレシピ設計の依頼に応じてくれます。しかし、工場は「製造のスペシャリスト」であって「販売のスペシャリスト」ではありません。
良い設計を提供位してくれたとしても、原価が高い割には消費者からのウケは悪い商品が完成することも考えられます。
身体にめちゃめちゃ良い「原料K」があってもそれは1g1000円もしたとすれば商品設計としては難しいです。かなりの注目原料であれば成り立ちますが、その原料自体の月間検索ボリュームが500〜1000といった、そうでもない原料であれば大量の在庫を抱える事になります。
良い原料を詰め込むだけでは良い商品にはなりません。
適した組み合わせを適した分量で、しかもお客様にとって続けやすい価格で、販売者にとっても続けやすい価格で設計しなければいけません。
かなりの高品質でも1ヶ月で2万円もするサプリは続けるのが大変です。
販売者が利益を取らずに続けやすい価格でいい商品を販売しても、続けられずに値上げするか販売中止をします。
あの商品良かったのに無くなっちゃったわ〜
といった事が身の周りで起こっていませんか?
買う側も売る側も
買う側にとっても、売る側にとっても、大事なのは「長く続けられること」です。
無理な設計をして原価を上げすぎず、かつ、しっかりと購入者に喜んでもらえるようなレシピで、更に双方にとって続けやすい価格で提供する。
言い換えれば「究極の落とし所」、「究極の良いとこどり」とでも言えるでしょう。
もちろんこれにも専門的なスキルや知識が必要になります。サプリ業界で言う、作詞作曲家のようなポジションだと思います。
それが我々、株式会社ヨネキチです。
あまりにも唐突な宣伝です。笑
はい。今は(2021年3月時点)副業全盛の時代です。STARTは副業でも、調子が良くて新規ビジネスにステップアップする人は必ず増えると思っています。
サプリメントは割と新規参入に人気がある分野です。しかし言い換えれば、素人が新たなチャレンジで作る粗悪品が増えます。
大変強い表現ですが事実です。必ず増えます。
世に粗悪品が出るくらいなら、それならウチで作らせてください。という思いです。
せっかく作るなら質が良くてお客様に喜んでもらえるような商品を持って、気持ちよくビジネスしたいじゃないですか。
私はこんなフランクな感じで個人的にブログを書いて発信していますが、会社自体は2021年4月で創業30年を迎えるしっかりしたものです。
新たなチャレンジを検討中の方は是非お声掛けください。
という事で今回はここまで!
まさかの最後は宣伝で終わりましたが、よねきち健康学では
普段なかなか知る機会の少ない栄養成分や、サプリ業界の裏情報などを
中心に、製造者の私だからこそ出来る情報を発信しています。
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youtubeでは動画で解説しているので、もっと楽に健康成分について
知っておきたい人はこちらもご覧くださいね!
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