\ 知りたい栄養成分がある方はコチラ /

栄養成分名でブログ記事を探す

ナイアシンとナイアシンアミドの違い

ナイアシンとナイアシンアミドの違い栄養成分教室

ナイアシンとナイアシンアミドの違い

ナイアシンとナイアシンアミドの違いを答えられる人はあまりいません。この記事では専門用語はなるべく使わずに分かりやすさ重視で、ナイアシンとナイアシンアミドの違いについて解説します。

<span class="fz-16px">よねきち部長</span>
よねきち部長

こんにちは。よねきち部長です。

記事の信頼性
作者である私はサプリメントの製造者です。
レシピの設計から販売まで全て行います。 
他業界から来た分、この業界の闇を感じる
部分があり正しい情報の発信者になる事を
決めました。サプリメント製造の為に得た
専門知識を元に正直ベースで解説します。
よねきち部長
よねきち部長

Twitterフォローしてね

ナイアシンアミドと健康・長寿

このナイアシンアミドですが
大きく分けて2つの角度から注目されています。
1つ目がゴリゴリの美容カテゴリ、2つ目が長寿、健康のカテゴリです。
前回は美容について解説したので
今回は2つ目の健康・長寿カテゴリでナイアシンアミドが注目される理由を紹介します。

まずナイアシンアミドとナイアシンの違いについて解説していきましょう。
この定義は中々曖昧なものです。

厳密に言えば異なる成分のこの2つですが
大きいくくりでは一緒なのでよく一緒にされます。

ナイアシンはビタミンB3の事なんですが、ここでいうナイアシンというのはもっと細かく見れば「ニコチン酸」と「ニコチンアミド」を足したものとされています。因みにめちゃめちゃ身体に悪そうに聞こえるニコチン酸ですがそんな事はありませんからね!こちらの動画で詳しく解説していますのでこちらもご覧下さいね。

ナイアシンとは|超入門編|ビタミンB3の基礎知識

という事で、ニコチン酸とニコチンアミドを足したものがナイアシンなのですが
このニコチンアミドがナイアシンアミドです。同じものです。ちなみにニコチン酸はナイアシンと表現されます。中身同じなのに呼び方違うの止めて欲しいですよね。

由来による違い

ナイアシンとナイアシンアミドは、その由来によって大きく区別されます。由来の違いが呼び方の違いでもあります。

植物性=ナイアシン

ニコチン酸つまりナイアシンはいわゆる植物性のものです。

動物性=ナイアシンアミド

ニコチンアミド、つまりナイアシンアミドは動物性のものとざっくり分けられます。

サプリなんかで見るナイアシンはだいたい化学的に合成されたものなのでこれらが合わさって、まとめて「ナイアシン」と呼んでいるわけですね。
何でこんな紛らわしい事するんでしょうね?でも栄養成分ってだいたいこうなんですよ。
一つの大きい物質があって、細かく見ればもっと別の物質で出来ている。大きく見れば同じなんだけど、厳密に言えば別物みたいなことばかりです。

ナイアシンに似た例

ここからはナイアシンのややこしい存在に似た他の存在を例として出します。

例:豆腐とたんぱく質


ほとんどがたんぱく質ですよね。
でももっと細かく見るとアミノ酸なんですよね。
だからこれアミノ酸なんですよ!
でも、更に細かく見ると、アミノ酸の中でもリジンとかロイシン、イソロイシンといった成分なんですよね。

例:ビタミンAとレチノール

もっと分かりやすいのがビタミンAですかね!
これはナイアシンと考え方が似ています。ビタミンAの中でもレチノールという動物性のものとベータカロテンという植物性のものに分かれています。大きくまとめるとビタミンAなのですが、細かく見ると違う成分で、レチノールとベータカロテンは違う働きをします。しかもレチノールに関しては過剰摂取すると人体に有害と言われているので注意が必要です。

これと同じような事がこのビタミンB3にも起きているようなイメージです。
大きくみればビタミンB3なんだけど、ニコチン酸と、ニコチンアミドつまりナイアシンアミドに分かれているわけです。
この2つも結構働きが違ったりします。

なので、ナイアシンっていうざっくりしたものでは無くて、ニコチン酸をピンポイントで摂りたいんだよ!とか、ナイアシンアミドをピンポイントで摂りたいんだよ!という人が出てくるわけですね!

という事でここまでをまとめると、ナイアシンナイアシンアミドは大きく見れば同じ成分です。しかしその内容や働きを更に細かく見てみると別ものなんです。
しかもこの二つも、どちらかを摂取する事で独特の症状が出たりします。

ナイアシンフラッシュの存在

独特の症状…
それがナイアシンフラッシュと呼ばれるものです。
ナイアシンを摂取してしばらくすると身体が赤くなり熱を帯びたりかゆくなったりします。

アレルギー症状に似ているので焦りがちですが、これは血管拡張作用によるものと言われているので基本的にはそんなに焦る必要はないのですが、同時にかゆみの原因であるヒスタミンを体内で放出してしまう効果によるものでもあると言われているので、敏感肌の人は注意した方が良いです。ただ血管拡張によるものだから無視しても良いよ~というものでは無いので、念の為経過を見守っておきましょうね。どんなに有名で安全と思われている成分でも体質によってはアウトだったりするので自分の身体に合わないようなら思い切ってやめてしまいましょう!

で、このナイアシンフラッシュですが
一般的にナイアシンアミドの方が少ないとされています。

ナイアシンの中にはニコチン酸とナイアシンアミドがありますよね?
このナイアシンアミドの方が、身体が火照ったり痒くなったりする事が少ないそうです。

と、このように大きく見ると一括りにされているナイアシンですが、細かく見れば働きが違います。
更に、ナイアシンフラッシュが出ないように化学的に作られたナイアシンなんていうものもあります。

どちらを摂るべきか

知れば知るほど奥が深いナイアシンですね。これでナイアシンとナイアシンアミドは別物だという事が分かったと思います。となるとこういう疑問が出てきませんか?

「ナイアシンとナイアシンアミドどっちを摂るべきなの?」

化粧品としてはシミを改善する効果が認められて、食品としてもナイアシンフラッシュが起きにくいのがナイアシンアミドです。じゃあもちろんナイアシンアミドをたくさん摂るべきだよね!

と、ならないのが栄養素の楽しい所です。

ということでナイアシンとナイアシンアミド、どちらが凄いか!
これは次回解説しようと思います。

今回の所は

  • ビタミンB3=ナイアシン
  • ニコチン酸+ナイアシンアミド=ナイアシン
  • ニコチン酸(ナイアシン)は植物性
  • ナイアシンアミドは動物性
  • ナイアシンフラッシュが少ないのはナイアシンアミド

ここまで覚えておきましょう。

最後までご覧いただきありがとうございます


このよねきち健康学では普段中々知る機会のない栄養成分について
専門用語はなるべく使わず分かりやすく解説しているので次回も是非ご覧ください。

それでは次回必ずまたお会いしましょう。よねきち部長でした。

コメント