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サプリメントOEMを始める前に|知っておくべき現実

サプリメントOEMサプリの裏話

サプリメントOEMを始める前に

サプリメントのOEM需要は年々増えています。
おさらいですがOEMとは(Original Equipment Manufacturing)の略で、色々な解釈の仕方がありますが、平たく言えば自社オリジナル商品を持つという事です。

様々な業界でOEMは行われています。
食品、サプリ、化粧品、便利グッズ。モバイルバッテリーなど、たいていのものは自社オリジナル商品として持つ事が可能です。

サプリメントOEMが注目される理由

様々なジャンルでOEMによる自社商品化が
活発になる中で特に需要が多いのがサプリメントです。
何故サプリメントのOEM製造は他ジャンルと比べて人気があるのでしょうか。

原価の安さ

一つ目は原価率が挙げられます。
何か物を作って売る時は必ず原価がかかりますが
サプリメントはやり方によってはかなり原価が抑えられます

極端な例を挙げると
350円で作ったサプリを5,000円の定価で売る事も可能なのです。
送料や梱包資材もありますが、送料はネコポスで220円、資材は50円としても
350+220+50=620円を原価とする事が出来ます。

620円が原価の商品を5,000円で売れば
原価率は12.4%です。85%以上が利益になります。

モバイルバッテリーや食品ではこれは不可能です。
どれだけ下げようとしてもある程度原価は決まってますし、変動の幅が少ないです。更に定価もあげずらいです。

サプリメントの場合、定価を5,000円にしても
「お、その分効果があるのかな…?」と思う人がいるので、定価が高くても成り立ったりしますが
ビーフジャーキーや飴などを5,000円で売ろうとしてもまず売れません。

結局サプリは儲かるというイメージが強い方も多いのではないでしょうか。

手軽さ

サプリメントOEMは手軽に出来るイメージがあります。
医薬品と違い、販売者に許可や資格はいりません。
極端な話をすると、今この記事を見ているあなたが「あ、サプリ作りたい」と思って工場を見つけてお願いすれば普通に作れたりします。(工場がYESと言うかによる)

サプリはそれぐらい簡単に作れてしまう側面があります。

管理栄養士のような国家資格を持つ人だけがサプリの設計が出来るわけではありません。
「ビタミンCと身体に良さそうなものを少し、後は適当にカサ増しの粉でも入れておいて―!」

これでも成り立ってしまうのです。

サプリOEMは本当に儲かるのか

サプリOEMは実際のところ本当に儲かるのでしょうか。

上に挙げたようなイメージで誰でも利益を上げられるものなのでしょうか。

答えはNOと言っておきます。
そんなに甘い世界ではありません。
この記事にたどり着いた方は多少はサプリメントの自社商品化に興味のある方かと思いますが、軽はずみな気持ちで自社商品を持つと在庫の山を抱えて終わりという事実をお伝えします。

サプリで利益を出せる企業はわずか

サプリで利益を出せる企業には大きく分けて3つの特徴があります。

  • インフルエンサーと仲がいい
  • 莫大な広告費がある
  • 分析と改善がうまい

これのどれかに当てはまればサプリメント販売でも利益は出せると思います。

インフルエンサーと仲がいい


インフルエンサーに商品を広めてもらえる伝手(つて)があるならばすぐに販売に結び付く可能性はあります。

ただ実際はお金を払ってインフルエンサーに依頼してもほぼ反応無しなケースが多いです。
「この人がおススメする商品ならとにかく買いたい!」レベルの求心力のあるインフルエンサーさんに宣伝を頼むと平気で500万円とかしますので、ここをスタートから上手くできる人はそれだけで凄いです。

莫大な広告費

また、莫大な広告費があれば初動から商品を動かす方法はあります。
例えばAmazonに出品して赤字覚悟で300万円でもかけて広告を打ちます。
商品が例えば「美肌用のサプリ」だとすると「美肌 サプリ」などのキーワードで検索したらAmazon内で表示される広告をかけます。
レビューもまだ少ない状態ではあまり変われませんがそれでもごり押しで広告をかけ続けます。
クリック単価が100円として、1%の人が買ったとします。これは決して良い数字ではありません。
100クリックで1商品が売れるという事なので、その時点で1万円かかっています。絶対に赤字ですよね?

ただ、それを続けて300万円使いました。
300万円かけて商品が300個売れました。大大大赤字です。
しかし重要なのは「300個売れた」という事実です。
AmazonSEOの性質上、成約率も重要ですが実際に販売された数字を特に重要視しています。
※2021年時点での話です。Amazonアルゴリズムは日々変わるので来年は分かりません。

実は短期間で300個も売れば、自然検索順位自体が上がります。
Amazonでは広告経由での販売よりも、自然検索で上位に来たもの(特に最初の5商品程)が明らかに売れるので
赤字でもなんでもとにかく販売してここに載せるようにすれば後は自然に売れていく流れが作れます。

毎月300万円くらいの広告費をかけて、画像もキレイに仕上げて完璧なページ作りをする。
そうすれば売れる確率が高いです。
逆に言えばお金が無ければ売れません。作ったはいいが売れなくて埋もれているサプリメントの数の方が遥かに多いのです。

分析と改善がうまい

莫大な広告費をかけなくてもこれが出来れば利益を出せるようになります。
PDCAサイクルを回すなんて耳にタコが出来るくらい聞いたかと思いますが
これが実は出来ていないケースが多いです。

ネットでサプリメントを売るとしたら

  • 商品ページ
  • 広告運用
  • アフターフォロー

これら三つは少なくともセットになります。
いくら商品が良くてもページ作りが悪いと成約率が悪化し広告赤字から抜け出せませんし
ページが良くても広告運用に失敗していると結局赤字になります。
ここでいう広告運用の失敗とは、露出しなくてもいいキーワードにクリック単価を払っていたり、本当は85円でも十分なキーワードに
120円のクリック単価を払っていたりするなどを指します。
これらは実際に広告を回してみない事には見えてこないので経験と勉強が必要になります。

結論 サプリで儲けるのは難しい

これらを踏まえて
まだイケる!と思う人は迷わずトライする価値のある領域です。
販売方法が明確に決まっていて、広める方法が見えていて、広告費も準備出来て、改善と分析を出来る人間がいて、しかもそれを継続できる。

これが出来ればサプリは売れます。
殆どの人はこれが出来ないので売れ残りのサプリメントで世の中溢れています。
Amazonや楽天などは売れているサプリしか表示されないのであまり実感は湧きづらいですが
検索結果のずーーーーっと下の方に目を向けると、売れない商品の山にたどり着きます。

そうならない様に商品選びの際はパートナー選定には細心の注意を払いましょう。
この記事の筆者はOEM受託製造が本業です。
売れる商品も売れなかった商品も製造実績があるので
実体験ベースの商品提案が可能です。

健康食品以外に化粧品や雑貨も対応しています。
製造の裏側 除菌スプレーが出来るまで

工場はどれだけ売れない商品を作っても赤字になることは無いので
基本的に製造してくれますが、売れる可能性のない商品や、販売方法が定まっていない商品は在庫の山を抱えるリスクがあります。
株式会社ヨネキチでは製造後の販売方法や告知方法も含めて包括的なフォローをしていますので
これから新たなチャレンジをされる方は選択肢に加えていただければ幸いです。

よねきち部長
よねきち部長

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