こんにちは。よねきち部長です。サプリ製造やってます。
今回は青汁というジャンルが伸びているのかどうか、今後の動向などを
サプリメントの製造者目線で解説していきます。
青汁もレシピ設計から販売まで全てやっているのである程度の説得力はあると思いますよ!
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それでは始めていきましょう!
青汁シェアの変化
青汁シェアは「通販」「店舗」でほとんどが占められていますがどちらが売れてると思いますか?
答えは通販です。やはりテレビショッピングやネットを見て注文→自宅に配達。というパターンが王道です。
青汁=通販という認識は間違いでは無そうですが、意外にも店舗(スーパーやドラッグストア等)での販売が伸びています。新型コロナで観光客激減の中でも売り上げを伸ばしているのは興味深いですよね。
健康意識の高まりにマッチ
コロナ禍でありながら(記事執筆時2021.03.01)店舗販売が伸びている要因の1つは何と言っても健康意識の高まりでしょう。
海外からの観光客の売り上げがぽっかり空いてしまった状態を補うどころかプラスに転じるのは、それだけ新しい層を取り込んでいるとも言えます。
普段は健康食品には頼らない人たちも「プラスα」で健康に備えなければいけない時期ですからね。
そこで、ネットはあまり得意ではない比較的高齢の方達を中心に売り上げが伸びています。
青汁の特性
ここからは青汁という商品の特性について触れていきます。
青汁を飲んでみようかと検討中の一般消費者の方から、青汁を作りたいという企業の方にも重要な情報ですのでどうぞこのままご覧ください。
とにかく持ちやすい
ここでいう持ちやすいというのは商品ラインナップとして加えやすいという意味です。箱の形とかではありません。
ヨネキチでも自社商品として2種類の青汁を販売しています。
最近ではオリジナル青汁を作りたい!という問い合わせを多くいただきます。
青汁は他のサプリメントと比べて変化を感じやすい部分はあるかと思います。基本的に水や牛乳などの水分と一緒に摂るので、何となく便通が良くなったと感じやすいのはもちろんですが、錠剤などのサプリメント形状と比べると、入れたい原料をたっぷり入れられるというのも魅力の一つです。
錠剤やソフトカプセルの場合は、その形をしっかり作る為に身体にとっては必要ではない原料が入る事になります。いわゆる賦形剤(ふけいざい/ぶけいざい)と言われるもので、これを入れなければ錠剤はボロボロと崩れてしまい、カプセルは中身が漏れてしまったりします。
錠剤の場合は「デキストリン」「乳糖」「ステアリン酸カルシウム」などが良く使われます。
ソフトカプセルの場合は「ゼラチン」「グリセリン脂肪酸エステル」「コメヌカロウ」などがよく見られますね。
これらを極力使用せずに済むので、青汁は粗悪品が出来る心配が少ないです。
(※他のサプリメントと比べての話です。はっきり言って青汁にも粗悪品はあります。)
良い青汁の見分け方
これは簡単です。パッケージの裏側の原材料名を見ましょう。
これは原料が多く入ってる順に書かなければいけないので、「大麦若葉と乳酸菌の青汁!」と言って売っているのに表記の最初が「デキストリン」とかだともう個人的にはアウトです。どれだけ原価安くしたいんだろう。と思ってしまうレベルです。
あとはフルーツ味にするためにスクラロース、アスパルテーム、アセスルファムKなどの人工甘味料と香料がたっぷり入っているもの。
これに関しては様々な意見があります。
「人工甘味料=悪と決めつけるのはいかがなものか。」
「国が認めてるのに気にし過ぎだ。」
人工甘味料の議論になると必ずこういう意見が出てきますが、製造者の立場から言わせてもらうと、ダイエットコーラに使うような人工物を青汁に入れたくない。私はこう思っています。
個人的な意見です。ダイエットコーラなら良いです。あれは別に健康になりたいから飲むものでは無い。美味しいから飲むものなので。
しかし、健康や野菜不足を補う目的で、毎日飲んでね!という立ち位置の青汁にスクラロース等の人工甘味料は私は入れたくありません。
なのでお問い合わせいただく企業様へはスクラロースは使わない提案をし続けています。
自分が飲みたくないものは出来れば製造したくないですからね。
買う前に成分の確認!これスゴイ大事!
青汁のシェアは動きづらい?
青汁のシェアはある程度決まってしまっている部分があります。
それは定期購入が王道の商品だからです。他のサプリメントなどよりもリピートが多い商品なんですよね。サプリの場合は下手したら「何も変化を感じられなかった…」で終わる事もありますが、青汁は割と変化を感じやすいです。リピートにも繋がりやすいですし、そもそも定期購入のページを作ってそこのみで販売する企業も多いです。
もう既に満足感を持って定期購入を続けてる商品に対して、定期購入を止めてまで「あ、こっちの商品にしよう!」となるのは結構ハードルが高いんですよね。
青汁にこそ独自性が必要
それでは新しい青汁のヒット商品は出てこないか。
そんな事は無いでしょう。青汁は配合が似たものになりやすいので、「うちの青汁はここが違う!」という設計が出来れば十分戦えます。
そのプラスαと出会う為に我々製造者たちは日々、新たな原料、新たな組み合わせを模索しているのです。
以前の記事で「酵素」の市場は500億円という話をしましたが、青汁は約2倍の1000億円の市場です。
ここにはまだまだチャンスがあり、新規参入が増える分、
・消費者の方達は粗悪品を選ばない知識が
・販売者の方達は商品の魅力が出せる工夫が
それぞれ必要になってきます。
これかなり大事な事だと思ってます!
という事で今回はここまでにしておきましょう!
よねきち健康学では日々の生活では中々学ぶ機会の少ない栄養素を分かりやすく
解説しています。youtubeでは動画で解説しているので、もっと楽に健康成分について
知っておきたい人はこちらもご覧くださいね!
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