ラクトフェリンとは
ラクトフェリンとは何かを解説していきます。
ラクトフェリンヨーグルトの登場で何となく存在は知っているけど具体的にどのように身体に良いのかはよく分からない。ラクトフェリンはそんな存在ではないでしょうか?
ラクトフェリンの名前の由来
ラクトフェリンの英語表記はLactoferrinです。その働きが分かりづらい存在ですが、実はこの名前にそのまま特徴が隠されています。
lactoは乳を表し、ferrinは鉄を表します。
乳鉄です。
ラクトフェリンは鉄と結びつきやすい性質を持ち、結びつくことで体内の細菌を抑える、腸内では悪玉菌の増殖を抑えることで腸内環境が整い、免疫力を正常に保つことが期待される成分で、乳に含まれていることからこの名前が付きました。
覚えやすいような覚えにくいような
プレバイオティクス
腸活とは腸内の細菌たちと上手に向き合うことを指しますが、このラクトフェリンは正に腸活に大きく関係する栄養素です。腸内フローラを適切な状態に保つにはプロバイオティクスとプレバイオティクスの概念がありますが、ラクトフェリンは後者であるプレバイオティクス、すなわち生きた菌をサポートしてくれる立ち位置と言えるでしょう。
プロバイオティクスとプレバイオティクスに関してはこちらの記事で詳しく紹介しています。
腸活とは乳酸菌などの善玉菌を摂取するだけではなく、腸内で増やす動きをしなければなりません。その点でラクトフェリンは悪玉菌の増殖を抑えてくれるので腸内環境の改善に一役買ってくれることでしょう。
ラクトフェリンと免疫
ラクトフェリンは免疫力と大きな関係があります。それは母乳に多く含まれていることからも証明されています。
赤ちゃんは無菌の状態で生まれるので、産後まもなくはとても無防備です。よく「産道を通る時に雑菌を体内に取り入れることで免疫力がつく」と言われますがそれは定かではありません。帝王切開で産まれ、産道を通らなかった赤ちゃんは免疫力が低いのかと問われればそこに明確な答えはないでしょうか。
しかし分かっているのは、産後間もなくの母乳にラクトフェリンは多く含まれているということ。まだ腸内細菌が形成されずに免疫力に対して無防備な赤ちゃんを守れるように、殺菌力のあるラクトフェリンを早い段階で取り入れられるように母乳に多く含まれていると考えられます。
乳製品ならOK!ではない
乳に含まれるラクトフェリンですが、牛乳などの加工が施された食品にはほとんど含まれていません。熱や酸に弱いからです。
牛乳は熱殺菌を施すのでその工程でラクトフェリンは死滅すると言われています。乳に含まれているとは言え乳製品には含まれていないことが多いのです。製品化するという事は菌を殺すことでもあるので、ラクトフェリンの量を保ったまま市場に出てくる商品は多くありません。だからラクトフェリンのサプリは根強い人気があるのではないでしょうか。
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