ラプンツェル
口から摂取したものは結局体内で分解されるんだから、コラーゲンを摂ろうがヒアルロン酸を摂ろうが意味無いよ!という意見に対し、分解した後に体内で再生成が行われるから、材料として似たものを摂っておけばまたコラーゲンやヒアルロン酸になってくれるよ!意味あるよ!という意見があり、そこに待ったをかけたのが、髪の毛を食べても髪に影響なんてないんだから再生成なんてされないでしょ。というものでしたね。
では果たして髪の毛を食べても髪の毛に影響はないのでしょうか。
意味はないのでしょうか。今回はラプンツェル、髪の毛がキレイなラプンツェル!女の子の憧れです!可愛くてキレイなラプンツェル!
それでは本題に入りましょう。
髪の毛を食べても自分の毛髪には何も影響がないのか
それは明らかになっていません。いや、ないでしょ!影響あるんだったら髪の毛で悩んでる人みんな髪の毛食べるわ!これはですね、少し複雑な問題が関係してきます。
髪の毛を食べると自分の毛髪に影響するか。これはですね、人での十分な実験が行われていません。少なくとも私は知りませんし、こんな実験は行えないはずです。
人間の持つ再生成のメカニズムをおさらい
お肉を食べます。
たんぱく質たっぷり!これで筋肉ムキムキ!と思いきや、身体の中で分解されちゃいます。
鶏肉がたんぱく質に、そこからペプチドにアミノ酸に。変化してしまいますが、それを材料にまた再生成されます。
細かくなったアミノ酸がたんぱく質に、最終的にお肉にまでなります。
コラーゲンやヒアルロン酸も一緒です。お肌をプルプルにしてくれる美容成分ですが、口の中に入ってしまえば分解されて他の物質になってしまいます。
だから身体のコラーゲンやヒアルロン酸は結局増えない?とおもいきや、これも再生成されて増えます。
再生成の材料になってくれる。だから口から摂取するのは大切なんですよね。これらは臨床試験でも明らかになっています。
臨床試験
よくありますよね?
●30代の男女30人に1日あたり○○mgのコラーゲンを経口摂取してもらった。1か月後、肌の水分量にこれだけの変化が確認出来た。
これが臨床試験です。
臨床試験は色々な成分で行われて、その効果が実証されています。
それでは、こんな臨床試験は聞いた事がありますか?
●薄毛に悩む40代の男女30人を対象に、髪の毛を1日あたり10g食べてもらった。1か月後、それぞれの毛髪の1本1本の厚みはこれだけ変わった。
といった臨床試験、こんなの聞いたことないですよね?
やればいいのに!!
髪の毛を食べたら自分の髪に影響するとしたら理屈はこうです。
髪の毛はケラチンというたんぱく質が主成分です。
つまり髪の毛を食べたら体内で髪の毛がケラチンに分解されます。
そのケラチンが更にペプチド➡アミノ酸と分解を繰り返し、再生成されて再びケラチンに、そして髪の毛に変わっていくと、こうなります。
髪の毛はケラチンで出来ているんだからたくさん摂れば当然髪の毛はツヤツヤになりますよね? 筋肉もコラーゲンもそうなんだから!残念ながらそうはなりません。
ケラチンは・・・
ケラチンはダメなんです…
何で筋肉やコラーゲン、ヒアルロン酸、セラミド、色々な成分は身体で作り直してくれるのに髪の毛のケラチンはダメなの?
そんなん都合よくない?と思ってしまう所ですよね。ここで登場します。ラプンツェル!髪の毛はですね、分解できません。
ラプンツェル症候群
人間はケラチンを分解できないんです。分解できない髪の毛を食べ続けるとどうなるか、病気になります。その病気の名前が「ラプンツェル症候群」という事なんですね。
髪の毛は強いんです。
そもそも我々を紫外線や衝撃から守るために生えている防御の専門家みたいな存在です。
ちょっとやそっとの事じゃ分解なんてされません。唾液や胃酸程度は屁でもないんです!
髪の毛をたくさん食べたとしたら、分解されない髪の毛は胃の中に溜まります。
溜まり続けます。
それでも食べ続けたらどんどん広がって他の臓器にまで侵入してしまいます。 食欲は無くなり、吐き気がします。
便通が悪くなり吐血、最悪の場合内臓が炎症を起こして死に至ります。
実際に髪の毛の食べ過ぎでラプンツェル症候群になり亡くなった人はいます。
髪の毛は食べてはいけないものなんです。
ネコやうさぎさんを飼ってるオーナーさんは毛球症ってご存知ですよね。
毛づくろいしてたら毛を食べ過ぎて中で毛玉になってしまうというやつです。これに似た事が人間でも起きます。分解できないんです。
なので、臨床試験もくそも無いですよね。
はい、あなた達は試験の為に髪の毛を1日10g1か月間食べて下さい。こんな事を行えば犯罪です。
髪の毛を食べてしまう事はれっきとした病気です。
髪の毛を抜かずにはいられない病気である抜毛症、更にそれを食べずにはいられない食毛症これによって発症する最悪死に至る病がラプンツェル症候群です。
こんな事が明らかになっているのに髪の毛を食べる実験なんて行えるはずがありません。
まとめ
という事で髪の毛を食べても自分の髪には影響しません。それは髪の毛を栄養素にまで分解できないからです。病気になってしまうからです。
人間はケラチンを分解する事は出来ないんです!ここで少し補足ですが、ケラチンのサプリってありますよね?あれ食べると分解できなくてヤバいの??と思いますよね。パッケージの裏側をよく見て下さい。恐らくこう書いてあると思います。
(ケラチン加水分解物)これはケラチンを化学的に分解したものです。これであれば身体に溜まることなく代謝してくれるでしょう。
分解していないケラチンを摂取するのは危ないので、手に取ったケラチン入りのサプリが分解されたものなのかどうか気になる人はメーカーに問い合わせてみてください。
この話を始めたきっかけ
口から摂取した美肌素材、コラーゲン、ヒアルロン酸、セラミドといったものですね。これらはどうせ体内で分解されるから意味がいない、髪の毛を食べても髪生えないでしょ?という方がいたので、いや意味はあると思うよ?髪の毛が分解できない特別なものなだけで、セラミドを食べれば分解した後、再生成される材料になるし、コラーゲンやヒアルロン酸もそうだよ?という事を解説したいと思い、動画を撮らせていただきました。
という事で今回はここまでにしておきましょう!いや~、インナービューティー、口から成分を摂取して中からキレイにという事ですが、意味はあると思いますね。プロテイン飲むと筋肉つくのと同じような事なんですけどね。とはいえ体内での栄養成分の吸収率は微々たるものですし、肌からの吸収の方が明らかに効率が良い成分なんかもあるので何事もバランスが大事ですね。
という事で今回はここまで!
よねきち健康学では日々の生活では中々学ぶ機会の少ない栄養素を分かりやすく
解説しています。
youtubeでは動画で解説しているので、もっと楽に健康成分について
知っておきたい人はこちらもご覧くださいね!
それではまたお会いしましょう(*^_^*)
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